The Producersのカリスマ・ファン


もう、この人をカリスマ・ファンと言わずして、誰をいいましょう、ってそんなに他の人を知ってるわけじゃないけれど、プロデューサーズ・ファンには超有名な、メラニープロデューサーズ・パロディ@YouTube

「Melanie Presents: THE PRODUCERS(ひとり『プロデューサーズ』)」は「ホントにホントに好きなんだね、プロデューサーズ……」と言うしかないし、「The Producers Parody Trailer(ゴッド・ファーザー風リカット)」を見れば「プロデューサーズって悲劇だったのか!」と爆笑。さらに、ロジャー・デ・ブリーがマドンナでカルメンがそのパパという、まったく違うストーリーの無声映画「The Producers - Shhhhh!」に至っては、ただただ「よく作ったなあ……」。メラニーの一人プロデューサーズカルメンがすごくかわいい(笑)。


そのメラニーが、1月31日に90分バージョンがオープンしたばかりのラスベガスに行った旅行記(2月3日付け)。いやはやもう、大変なことになってます。

スタッフ、キャストに歓迎されて、ツーショット写真はハッセルホフからブラッド、ストローマンまで。

YouTubeのビデオは絶賛。スタッフから、ストロもロジャーも見たよ、もちろん(メラニーが大好きな)ネイサンも、みたいなこと言われて、メラニー卒倒寸前。いずれもメラニーの日記から読み取れるエピソードでしかないが、「だれそれがわたしと一緒に写真撮りたい、って言ってくれたの!」なんて言葉も、感動がストレートに伝わって微笑ましい。


メラニーの一人芝居はともかく(いや、音楽はモロですしねえ)、作ってもらえなかったら人気作品とは言えない、とまで言われるリカット(本編をつぎはぎして作品の本来の意図とはまったく異なる予告編を作る)は著作権的にどうなのだろう、と常々思っていたが、向こうでは著作権者にも文化として受け入れられつつあるのかしら。先日、ざっくり十万件削除されたYouTubeだが、以前からブックマークしているリカットはすべて残っている。あくまで「わたしの周りでは」の話だが。


19歳の、普通のアメリカの女の子。

大好きな映画ができて、大好きな俳優ができて、自分でパロディムービーを作ってYouTubeにアップして、世界中のプロデューサーズファンに知られる存在に。

個人の情熱や才能はもちろん、YouTubeという、単なるシェアリング以上のシステムを、企画者と参加者が共同で生み出したアメリカって、つくづく不思議。



ちなみに、わたしがYouTubeで一番好きなビデオは、ダイエット・コークにメントスを入れて噴射させるビデオ。数え切れないほどあるけど、おっさん(実は意外に若い)二人が作ったビデオは、あまりのできの良さに感動したコカコーラとメントスがスポンサーについてくれて、その後「そうでもなきゃ、できないよな」と思わせるすさまじいビデオを次々にアップ。大の大人が、なんとまあアホなことを真面目に。「バカじゃないの!!」←最大級のほめ言葉です。

過去の歴史的作品から最新作まで、まとめて全部彼らのサイトで見られます。「ダウンロードしてYouTubeにアップしたりしないでください」のコメントが笑える。



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