The Lost Room  感想途中経過


面白い。とても面白い。なんだかすごく懐かしい感じのドラマ。1960年代、70年代のテイストがいっぱい。


不思議な「バスの乗車券」を振り回す男(ワケわからないと思いますが)が、めちゃめちゃいいキャラ。その他にも、いい人、すごくいい人、ダメな人、かなりヤバい人、思い切り裏のありそうな人……どのキャラクターも魅力的。役者がとにかくいい! 全部いい!


ロジャー・バートはかなり早く登場。いやー、このキャラクターも、すごく懐かしい感じ! 昔のドラマの「ザ・悪役」。その彼が……


いつか日本でも放送するだろうし、あとの展開については、後でゆっくり見えないように書こう。


ロジャーは一話と三話に出演。クレジットではトメ前。"with Roger Bart" "and Kevin Pollak"と出る。オフィシャルのクレジットは5番目なので、だいたいそのあたりかな。いい扱いしてもらってるなあ。

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というわけで、だいぶ日が空いたけどちょこっと感想。
聞き取りはいい加減なので、ボコッ、とストーリー取り違えてるかもしれません。

白文字で反転します。

ネタバレなので、日本で見られる日を純粋に待ちたい方はお読みにならないでください。

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ロジャー・バートのファンとして言ってしまうと、

「他のキャラはそんなことないのに、Weaselというキャラクターの設定、ロジャー・バート本人の"かわいげ"という資質に頼りすぎ(笑)」。

「悪いやつだけど憎めないキャラ」「主人公の仲間になったり、裏切ったり、つかずはなれず」という、ねずみ男系のキャラにしたいのはわかるし、そういうキャラに魅力があるのもわかる。笑いのスパイスを入れたいのもわかるし、そういう役回りにロジャーが最適なのもわかる。

しかし、いくらなんでも、冒頭5分で思いっきり人を殺してる、しかもそれほど悪くない人を殺してる奴を、視聴者が30分後に好きになれるかなあ? 前後の台詞から想像すると、Weasel、それ以前にも殺してそうだし。ちょっと無理があるんじゃないかなあ。

それでも、第一話、主演のピーター・クラウスとロジャー・バートのシーンは、かなりいい。特にお互いに必要性があるため渋々コンビを組んでからの息のあった感情の行き来は面白い。だからこそ、微笑ましく見ながらハッとして「待て待て! 刑事と殺人者がこんなに仲良くなるわけないじゃん!」と、話が最初に戻ってしまうのだが(笑)。

他のキャラクターはどれも絶品。この世界の住人! って感じ。主人公、ピーター・クラウスの演じる刑事・Joeはもちろん、一番ウケている「バスチケットを持つ男」Wallyは、誰もが惚れ込むだろう。そして"オブジェクト"にのめりこみ、人としての道を大きく踏み外す主人公の同僚、Martinの言動からは目を離せない。主人公の娘Annaのエル・ファニングはお人形のようにかわいくて適役。

唯一、女性キャラクターを演じたERの黒髪の女性が、江口寿史の"うしみつくん"に見えるのと、うーん、なんというか、魅力を感じない。キャラクター設定のせいかなあ。「主人公と恋に落ちる女性が出てくる」なんてステレオタイプは吹っ切って、二話、三話も、一話目のWeaselのように、魅力的な男性キャラクターの誰かとがっちりコンビを組ませてほしかった。敵対するケヴィン・ポラックも魅力的だし、徹頭徹尾、男達の話にしてほしかったなあ。

話の終わり方は、巷間言われるごとく「……続く(笑)?」。

あーー、これだとなー、「続きが見たい!」って声と「なんだよ、この終わり方は! 謎だらけのままじゃん!」って声と、両方出るのもわかる。

視聴率は予想したほど取れなかったらしい。シリーズ化があるかどうかわからないが、もしあるとしたら、プレミアの第一回はなかったことにして(爆)、でも、役者陣、特に男性陣はこのメンバーで、一度リセットした状態から始めたら面白いかも。

ロジャー・バートには……もしシリーズ化したら出てほしいかなー。でも、もうこれはこれで楽しんで見終わちゃったから、全然別の新しいドラマに出てほしいかも、と願うのは贅沢かしら。

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